【リリース】Web2.0でビジネスが変わる

出版社/著者からの内容紹介
自分の仕事につながる「Web2.0」
Web2.0という大きなトレンドの中で、現在スタンダードとされているビジネスモデルがいかにして変貌してゆくのか? Webメディアを中心に活躍する気鋭のビデオジャーナリストが、「マスから個」の流れを軸に、現在そして未来を展望する。

内容(「BOOK」データベースより)
Web2.0がもたらした一番重要なことは、人々の行動様式の変化である。CGMという自分自身のメディアを手に入れたユーザーは情報を共有することによって「バーチャル」ではなく「リアル」な世界に新しい何かを生み出そうとしている。技術革新云々という話は本質ではない。メディア&マーケティングの大転換期をビジネスチャンスに変える、革新的ITビジネス論。

内容(「MARC」データベースより)
Web2.0でCGMというメディアを手に入れたユーザーは、情報を共有して「リアル」な世界に新しい何かを生み出そうとしている-。メディア&マーケティングの大転換期をビジネスチャンスに変える、革新的ITビジネス論。

出版社からのコメント
IT系のトピックを中心に精力的な取材活動を行うビデオジャーナリストが、メディア&マーケティング分野を軸に、ビジネスの現場における「Web2.0化」の具体的事例を紹介。自身の体験を含めた豊富な実例を交え、ありうべき将来像を予測する。IT業界に身を置く人だけでなく、モノを売る仕事に関わるあらゆる人にとって必読の一冊となるだろう。

<本書の特色>
I.スタンス … 「ウェブ進化論」で主に語られる「あちら側」(情報発信側)に対して「こちら側」(コンシューマー)がビジネスの担い手としていかに関わっていくかを明確にする

II.テーマ設定 … Web2.0によって変わるメディア&マーケティングの分野を軸に、さまざまなビジネス(メディア企業と直接には関係のないものも含む)の変化について言及する

III.事例 … Google、Amazonに続く新たなWeb2.0的ビジネスを、国内外のものも含めて紹介する。その際、単にユニークなベンチャー紹介ということにとどまらず、既存のビジネス(エスタブリッシュメント)との連携(マッシュアップ)によって発展しそうな、ブルーオーシャン市場(未開拓の市場)について、未来予測を含んだ提言を行う。

IV.著者 … 著者・神田敏晶氏は、90年代よりIT業界ウォッチャーとしてWebメディアを土俵に活躍してきたビデオジャーナリスト。ユーザー参加型メディアというWeb2.0のトレンドを自ら実践してきたパイオニア的存在としても知られている。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
神田 敏晶
コンピューター系フリーペーパーの編集長などを経て、世界で一番小さなデジタル放送局「KNN.com」を起業。ビデオジャーナリスト&ポッドキャスターとしてIT関連のビジネストレンドをリポートし、執筆・講演も精力的にこなす。関西大学講師、デジタルハリウッド特別講師、(株)宣伝会議「編集・ライター養成講座」講師としても活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

  • 2006.04.17 Monday 16:29
  • 「Googleが描くWeb2.0的スケジュールの世界」
  • by 神田敏晶
「Googleが描くWeb2.0的スケジュールの世界」

米Googleが新しいサービスを、いつもどおり、「ひそかに、こっそり、したたかに」開始しはじめている。
今度の新しいサービスは「カレンダー」だ
Google Calender
http://www.google.com/calendar/

米Googleは、すでに Google pack
http://pack.google.com/
をリリースし、ひととおりのアプリケーションを、パッケージにしたダウンロードサービスも同時に展開している。
3Dによる地球ブラウザ「Google Earth」、デスクトップ検索「Google Desktop」、写真管理ツール「Picasa」、IEブラウザ用の「Google Toolbar for Internet Explorer」、スクリーンセーバー「Google Pack Screensave」をセットにしたツール群だ。無料ツールがたくさんありすぎるから、どれを使っていいのかわからなくなるので、ひとまとめの「パック」にしなければならなくなったいきさつもあるだろう。

さて、「カレンダー」というアプリケーションは、古くからあるソフトウェアであり、市場シェア的には、マイクロソフトの「Outlook」が大きく存在し、「Palm」などに代表されたPDAにいたるまで。そして、最大のカレンダーアプリケーションは、すでに「ケータイ電話」に「プリインストール済み」であるので、市場そのものとしてはとても「美味しい市場」とはいえない状況である。

1998年(今からたったの8年前だ!)に創業したGoogleが検索ビジネスに参入した頃は、すでにヤフーやMSNなどの大手がひしめきあい、検索の市場は、単なる巨大ポータルサイトの客よせサービスでしかなかった。分散的に急拡大するウェブサイトを把握するなんてことは誰にもできないので、誰もが「検索サイト」や「ポータルサイトのおすすめ」にコンテンツを頼る、もしくは、「URL」の書いた新聞広告や雑誌、Tシャツにまで「URL」を刷り込み認知させる必要があった時代だ。

それが、Googleの登場以降、どのように変わったか?ゴテゴテしたデザインでもなく、いつもすっきりとした白を基調にしたバックに、ひときわ目立つカラフルなロゴ(記念日ごとにロゴのデザインは、さらにカラフルになるが…)、検索トップページにはどこにも広告など一切掲載されていない。

マイクロソフトのMSNでは、その頃、Flashによる広告が他人のブラウザの中を縦横無尽に、勝手に走ったり飛び出したりしていた頃だ。ネットカルチャーを支えてきたYahoo!でさえ、広告が派手になりだしていた頃。インターネットの中でも、チラシや、ネオンサインのようなケバケバした下品な広告が並ぶ。目立つこととクリックすることを勘違いしているバナーだらけだ。人間はいやなものや嫌いなものは、見えなくなる習性を持っていることを広告主も媒体者も知らないのだ。自分がクリックしたくないものは、人も決してクリックしない。

Googleの検索だけのビジネスでどこまで成り立つのか?
誰もが疑問を抱いていたが、現在、そんな疑問を抱くものは、世界に誰ひとりとしていなくなった。ベストセラーとなった「ウェブ進化論(ちくま新書:梅田望夫 著)」では、Googleは「インターネットの"あちら側"の情報発電所」と表現されている。

GoogleがIPO(株式公開)を果たし、時価総額でマイクロソフトに迫る勢いのある元気な会社ということは、たくさんの人が理解できるが、「あちら側での情報発電所」といわれても、どんなすごいことが起きるのかは、一般の人々にとっては理解しにくい現象であろう。

しかし、「あちら側」のビジネスも実は、自分が一ユーザーの立場で使っていると意外と見えてくるものだ。この心地よさや快適感、感動は、インターネットの「こちら側」にも「あちら側」にも同様に実は大きなビジネスチャンスを与えてくれる。

それに「気づくか」どうかが一番重要なのではないだろうか?仕事で取り組む人も、一ユーザーの視点でネットに触れてみなければならない。

この「カレンダー」というGoogleの単なる一サービスから、Googleという情報発電所が秘めるビジネスチャンスを考えてみよう。

まずは、Google Calender
http://www.google.com/calendar/
にアクセスし、自分の「カレンダー」を作ってみよう。

…と、ここでまず、Gmailというアカウントを持っていなければ、何も始まらないのでアカウントを作ってみよう。Gmailは、AJAX(自由にサクサク動く仕様のサイト)仕様で提供されている電子メールのサービス(自分のパソコンの内部には残されていないのでアプリケーションというより、Web上でのサービスといえる)である。しかもウェブ上のGoogleのサーバ内に、2GBもの電子メールの容量を持つことができるので、普通のビジネスマンならば死ぬまで(失礼!)テキストでこのサーバで不足するということはないだろう。

Gmailを登録すると、自分の「カレンダー」のページが完成している。シンプルなこのカレンダーのいったい何が?…と最初は思うだろう。ボクも最初はGoogleにしてはなんとも期待するまでもない…と思った。

しかし「DAY」「Week」「Month」「Next4days」 「Agenda」と、5つのタグが右側にある。その「Next4days」の概念が今までどんなカレンダーにもなかったものを発見した。

スケジュール帳やダイアリーにはとてもこだわりのあるボクが、ネット上のサービスを使わなかったのは、この「本日から起算して何日まで」ということができなかったからだ。カレンダーで今日が金曜日でウイークリーモードだと、あと土日の2日しか見えない。それ以降はすべて次のページとなってしまう。これが「Next4days」で見てみると来週の月曜日まで表示されるのだ。また、「Settings」で「Next7days」へと変更すると来週の木曜日まで見渡せるのだ。

さらに「Month」に変えて「Settings」で「Next4Weeks」にしてみると、今日が4月17日(月)だと、そこから5月7日(日)までの31日間が表示されることとなる。これだ!この機能がほしかったんだ!

…とここまでは、単なる手帳マニアの域であるが、ここからがGoogleの真骨頂である。月末にラスベガスのコンベンションセンターで開催される「NAB2006」のイベントを打ち込んだところ、「Map」という文字が表示されていた。もしかしてと思いそれを、クリックしてみた…。

「ビンゴ!」新しいウインドゥが開き、「GoogleMap」のページに「ラスベガスコンベンションセンター」の位置が表示されているではないか…。そう、Googleはついに「情報のシームレスなつながり」を実現しはじめているのだ。そのまま、「マップモード」を「サテライトモード」に変えて、しばし、ラスベガスの空を鳥になって気分で飛び回ってしまった。ラスベガスのカジノホテル群も上空から見ると意外に地味なのに驚いた。

快適なはずの「AJAX」も、もう慣れてしまったら以前と一緒だ。もっと快適な待ち時間が数秒ではなく、ゼロコンマ何秒単位で求めはじめていた。人類ほど、スピードに慣れやすい生物はいないだろう。ちょっと前まで普通に暮らしていても、いったん、新幹線や飛行機を知ってしまったら、東京都と大阪は2時間30分の距離となる。福岡や北海道へ行くのも、飛行機ならばどちらもたったの1時間30分だ。スケジュールを立て、一番安いチケットで飛べば、片道1万円で飛べてしまう。ネットもそうだ、もう電話をかけて、「ピーヒャラヒャラー」なんてダイヤルアップでアクセスしていた頃の記憶は薄れてきている。だんだん、ケーブルにつなぐことさえ、無線LAN環境で必要がなくなっている。かつては、「テレホーダイ」なんていう夜の11時から朝の8時まで「インターネットし放題」なんて非人道的なサービスがこの国にまかりとおっていたのさえ、忘れてしまいそうだ。

今から「Ajax(Asynchronous JavaScript + XML)」や「Web2.0的」なんてことを言っていては、実はもう遅いのが現実だ。「すべてが2.0化された後の世界」をもっと「イマジン」しなければ意味がない。

今までボクたちは、必ず、何かのためにインターネットを使い、そして、それを元に、何かをしていき、また何かを調べる…という「無限連鎖の検索と作業の世界」で生きてきた。Googleはそんなボク達の無限の連鎖作業を先回りしてくれるサービスを常に考えているだけだ。そんなことを考えているかどうかが、ボクはグーグルの最強のエンジンだと思う。

その「カレンダー」で、グーグルの片鱗がようやくみえはじめてきた…。

ミーティングをしたい相手がいる、相手と日時を調整する。スケジュールに日時を書き込む。それを共有する。行き先を確認する。どれくらいかかるかを調べる。それにあわせて資料づくりの計画を立てる。進捗状況をToDoリストで確認する。交通費を精算する。カードやポイントで仮払いする。日報を書く。過去のメールのデータベースから雛形を探す。お礼のメールやギフトを相手に贈りたい…。そういえば、コンサートがあるようだ。オークションでもチェックしておきたい…、そういえばメールの返事が…チャットに呼び出され、ポッドキャストも聞かなくっちゃ!…もう何がなんだかわからないくらいに、忙しくなってきている。1日にメールが1000通読むと、元ライブドアの堀江氏は豪語していたが、ボクは一日10通で生活できる人のほうがよほど幸せだと感じる。

そんな無限連鎖な人類の「煩悩」をGoogleは、「情報のシームレスなつながり」で問題解決しようとしている。

そこで、今までの概念をすべて一切がっさい「ゼロベース」で考えてみる必要があるだろう?
「インターネットのなかった世界(インターネット紀元前)」で成立していたj事やビジネスは、「インターネットのある世界(インターネット紀元後)」では、成立しないケースが多いからだ。
それほどまでに本当はインターネットの影響は大きなものとなっていることにあまり気づいている人は多くない。それは今が紀元前世代の生まれの人が大半だからだ。あと5年もすると、団塊世代の若いリタイア者の大勢と、インターネット紀元後の常時接続で、なんでもかんでもインターネット世代の少数の働き手が共存する社会となる。1980年代以降の学校時代からインターネットに常時接してきた世代が社会を支える働き手へとシフトするからだ。
このパラダイムシフトを今から考えて、「ゼロベース」で一から「空気抵抗のない」、「しがらみのない」状態で考えることが「ビジネス2.0」へとつながる。

話しをGoogleに戻そう…。

Google Desktopは、自分のハードディスクの内容を検索するためのものだ。これによってフォルダを細かく階層化する必要が無くなるだろう。Google Desktopは、あなたの何倍も、あなたのファイルとファイルの中身を知っている。Googleはヒエラルカル(階層的)な文化を、一瞬にして、フラッテン(平坦化)な文化にして、新たな構造化社会を構築している。

Gmailは、電子メールをローカルな環境で持っておく必要を無くしはじめた。Googleの検索技術では、うろ覚えであっても、適当に単語をいくつか空白をはさんで検索すると、瞬時にメールの中から必要なメールを検索してくれる。また、ウィルスやSPAMに悩まされる個人で天災と戦うよりも、Googleのサーバに家ごと預けてしまったほうが、安全という感覚だ。本当にGoogleをそこまで信用してしまっていいものだろうか?少なくとも、ボクは、「Windows」というOSと「Office」というアプリケーションによって、コンピュータに及ばず、ネットでも排他的で、他に生きる選択の余地を無くしてしまったマイクロソフトよりは、Googleは、夢のある会社だと少なくとも思う。

Googleといえども、完璧ではない。ユーザーが声を、でかくもっといい機能を希望しなければならない。Windowsで、マイクロソフト以外のソフトを使っている時によく、不具合がおき、何度もボクのLet's noteはマイクロソフトに知らせたがるが、一度もマイクロソフトから「thanks」の一言も聞いたことがない。Googleは、スケジュールが遅れることなく(できてから発表するから当然)、新サービスを次から次へと出すことによって、お調子者のユーザーをいつも満足させてくれる。

今回のGoogle「カレンダー」に希望することは、こんな機能を実装してほしい。もしくは、日本のWeb2.0的企業に作ってもらいたい。
マイクロソフトは、2007年にリリース予定の「Outlook 12(109ドル)」にてんこ盛りの、余分な機能を搭載してくるだろうが、おそらくこんな機能は絶対に搭載してくれないだろう。
Googleであれば、可能性が高く。しかも無料だ。

たとえば、アポイントメントのシーンでよくあることだけど、電子メールでアポの日程を3つほどで調整していたとする。そのメールを右クリックし「カレンダーに送る」を選択。すると、その中に明記されている日時に関連した時間にアポイントを作成し、メールの文面を整形して貼り付けておいてくれる。
これだけでかなり便利となる。アポイントが決定するまでは複数登録しておくが、決定したら、他のアポイントは自動的に消去されるなんてこともできるだろう。

また、通常のスケジュールは、一時間単位であるが、PCで仕事をしているファイルをスケジュールに一分ごとに記録する設定があればどのように仕事が変わるだろうか?

仕事量がキー入力回数で把握できるのならば、それをグラフにして一日の仕事やメールの処理にかかる時間を色分けして仕事の効率を自己管理するのはどうだろう?電話でしゃべっている時間も、クリックしてから、録音しスケジュールとリンクさせるのだ。あとでそれを聞きなおしたりできる。そいて、やるべきことをイベントとして立てる。どうやら、グーグルのスケジュールは、Permalink技術で、それぞれのイベントをRSSフィードすることもできそうだ。

毎日の食事を携帯で撮影し、スケジュールに貼り付けて、一週間の食生活を反省するというのはどうだろう?ウェブにおけるスケジュールは、紙にはできないことがたくさんあるはずだ。共有するだけがウェブのスケジュールではつまらない。

テレビの人気のある番組もmixiの自分の加盟するコミュニティで話題になっているものだけ、スケジュールに自動的に挿入しておいてほしい。共通の趣味がある人同士の「集合知」はさらに興味をそそる内容となるはずだ。

人の数だけ、もっと「スケジュール」と連携させたい夢があるはずだろう。
いままでのウェブの「カレンダー」であれば、アポイントの場合、相手と自分の空き時間を調べるケースが多かったが、Googleはあくまでも個人が決めた予定で、相手が「Yes」「No」「Maybe」「Delete」の4パターンで答えることができる。

きわめて、アメリカ的だ。日本ではおそらく「Maybe」「Delete」の間に「保留(Pending)」が設定されることだろう(笑)日本では、「Yes」と「No」だけでは社会が回らないからだ。「Maybe(多分)」いう約束は約束とは言わない。ましてや「Delete(無視)」という行動はボクたちはできないだろう。

ここにヒントがある。そうGoogleは、あくまでも外国人が考えた外国人のサービスなのである。日本語化されるだろうが、外国人の発想までは決して「日本化」させることはできない。

日本人には、もっとキメの細やかな、サービスレイヤーの高さが要求される。ボクたちは、こと、サービスに関しては、世界で一番、口やかましい民族である。そのことをもっと誇りにすべきだ。その口やかましい民族がこと「ウェブ」に関しては大らかになりすぎだ!

もっと、ウェブの使い勝手の悪さを声を大きくしてみたらどうだろうか?
「Web2.0」というのは、使い勝手の悪さを改良したWebのバージョンナンバーと考えてほしい。

もうすでに、Web2.1や2.2は、はじまっているんだ。Web3.0には、まだまだ時間がかかるが、ビジネスも使い勝手の悪い部分をまったくゼロベースで、インターネットのインフラを活用し、真っ白ですっきりしたアタマの状態で考えてみたらどうだろうか?

すでにカレンダーサービス、イベントサービスは海外で開始されている。アイデアの盗用は、犯罪だが、発想の盗用は盗用とはいわないはずだ。


Web2.0的な主なカレンダーサイト


http://www.Trumba.com
http://www.30Boxes.com
http://www.CalendarHub.com
http://www.Joyent.com
http://www.Kiko.com
http://www.Upcoming.org (現yahoo!)
http://www.Planzo.com
http://www.Spongecell.com
http://www.Zvents.com
http://www.evite.com/
http://renkoo.com


■KNNエンパワーメントコラム 
テレビ×Web2.0=テレビ2.0

神田敏晶
───────────────────────────────────
KNN神田です。

あと半月で、ワンセグ放送が正式に開始される。サイマル放送なので、テレビ
と同じ番組が提供される。ある人にとっては、外出時の移動時間に視聴するの
ではなく、仕事をしながら、テレビを視聴するという新しい視聴時間を提供す
るだろう。

ワンセグ放送においても、コマーシャルが流れるのだから、クライアントは視
聴率を求める権利があると思う。当然、ビデオ録画による視聴や、HDDレコー
ダーによる録画率や再生視聴率なども要求すべきだろう。

ワンセグ放送が開始され、対応端末数が100万台を超えた場合、番組視聴の質
は大きく変わっていくことだろう。昼間に「メロドラマ」や「時代劇」ではな
く、「ミュージックステーション」や「CDTV」などのゴールデン枠の再放送な
どもありえるだろう。視聴者の属性が大きく変わるからだ。

しかし、この端末が録画機能を持った場合は、さらに変化していくだろう。い
や、必要だ。いくらテレビ番組を録画していても、巨大なテレビの前でないと
再生できないのでは意味がない。家に鎖でつながれているテレビを視聴する時
間そのものが少なくなっているからだ。かといって、iPodやPSPに番組ごとを
エンコードして選んで持ち歩くのも面倒だろう。

そこで、せめてワンセグ対応端末には、直近の番組をソニーのCoCoonのように、
30分間は常に録画されている機能があれば非常に便利なことだろう。外出時で
なく、ACコンセントに接続している時だけの駆動でも問題ない。今、見ている
番組を「巻き戻し再生」できるだけで、かなりの便利さを享受することができ
るはずだ。単にライブのサイマルを見ることができるワンセグではもの足りな
いだろう。地下鉄に乗った場合も30分間は見ることができれば需要は変化する
ことだろう。

しかし、テレビ業界、携帯電話業界で、できるところはそんなところまでだ。
むしろ、PC業界やWeb業界とリンクすることによって、テレビはますます変化
を遂げていくことだろう!

Web2.0における「パッケージでなくサービス」「ロングテール現象」「データ
・インサイド」「集合知」「Ajax」「LAMP」「マルチプラットフォーム」「マ
ッシュアップ」などが少しでも理解されると「テレビ」は大きく変わることだ
ろう。

そこでテレビ2.0の登場だ。

「番組表2.0」的は、テレビブログで過去の番組の内容がわかる。


「ビデオ2.0」的は、youtube.com だ。「madonna」や「U2」「Paul McCartney」
と打ち込んで見ればわかるだろう。


「ドラマ2.0」的は「24」の「Jack Bauerの移動軸」+「Google Map の組み合
わせ」だ。ドラマをこのような視覚で見ることは新しい経験だろう。「マッシ
ュアップ(組み合わせ)」の概念もテレビには重要だ。


「広告2.0」的は、常盤薬品の「眠眠打破」だ。
ランキングの上位入賞者は本当のコマーシャルとしてオンエアされるというモ
チベーションだ。撮影はすべて携帯動画というプリミティブな面白さ。集合知
による参加とプロモーションは必見だ!
さらにネット専売の「難関打破」もある。


「TV2.0」は、テレビというメディアを、もっともっとおもしろくする概念と
して、提唱していきたい。

■KNNエンパワーメントコラム 
Google Pageを使って「Web2.1」を作ってみる

KNN神田です。

米Google社が無料ウェブサイトサービスに参入した。


ブログやポッドキャストが全盛の今頃になぜ?「ホームページ」サービス?
という気がしたが、さすがはAjax! 何とも小気味よくサイトを構築できる。

……とはいっても、まだまだプリミティブ。それでも細かなところが洗練され
ている。画像も選択して貼り付けてから、ドラッグで貼り付けるポイントを修
正できるし、サイズも大中小オリジナルと4パターンから選べる。それらを、
サクサクと動かすことができるのが特徴だ。

何よりも、感激したことが、「保存」の機能だ。「保存」といっても、名ばか
りであって、これはパブリッシュという機能とまったく同等であり、制作のプ
ロセス段階であっても、全世界中に「パブリッシュ=出版」されているという
点に注目したい。

ブログと同じように簡単にと思ったが、ブログよりも簡単だ! 画面が、その
ままサクサクとアップロードされるからだ。この小気味よい動きで「ホームペ
ージ」いや、「ウェブサイト」が構築できるのだから、企業用のテンプレート
などがちょっと登場してきたら、ウェブ制作会社はよほどの力量のあるところ
しか将来は残れないような気さえしてきた。

しかも、Googleは無料だ! 現在のところ、広告がつくような気配は見えない
……というか、広告を添付するだけのビジネスよりも、もっと先にある情報を
集約して価値に変えていく新たなビジネスモデルを目指しているようだ。

さっそく、ボクもとっちらかっている自分のサイトで、Web2.0的なサービスを
まとめて、「KNN's Web2.1サイト(仮)」としてパブリッシュしてみた

Web2.0のサービス集を集めたから、「Web2.1」と勝手に定義と命名!

以下はサイトの構成だ。まぁ、しかし、いろんなことを手広くやっていると感
じるけど、ネットの世界は、あちらこちらに無料のサービスを利用してもそれ
を集約するだけで、なんらかの価値を生んでいるような気がしたので、これも
ひとつのWeb2.0的なのかもしれない。

KandaNewsNetwork,Inc. Official blog KandaNewsNetwork

KNNのオフィシャル情報満載のページです。最近は動画やPodCastingなどに夢
中です! 世界で一番小さなデジタル放送局のメインサイトです。


mixi Toshi Kanda mixi ID-550
 ※SNSでまもなく300万人のmixiです。
こちらではSNSらしく、個人の神田敏晶をさらけだしています。マイミクは現
在900名。


KNN Podcasting
こちらのRSSを登録してみてください。音声やビデオなどで、最新のKNNニュー
スをお楽しみいただけます!
by 


KNN's Photlog 
※ライブドアでサービスするフォトログです。mixiに情報をアップする際に、
パブリックにしたい場合、こちらにも同時にアップしています。最近は、スパ
ムのトラックバックにちょっと? ですが、しばらく静観しております。スパ
ムもネット社会の一部として最近は割り切るようになりました。


KNN's Flickr  
※写真SNSのflickrです。米Yahoo!社の傘下です。
このサイトは初期の段階からウォッチしていただけに、バイアウトの成功を嬉
しく思います。今後の展開にさらに期待したいところです。日本に社長が来日
したころは、誰も知らなくて……集客に苦労しましたが……。今となっては世
界の大注目!


KNN's Searh
by  
※オリジナルな検索が作れるrollyo.com。ソーシャルブックマークならぬソー
シャルサーチサービス(SSS)の新しい検索機能を提供してくれます。現在の
お気に入り! 自分のお気に入りサイトからだけの検索が「登録」できる点が
Googleと違うところ!


KNN'S Flog Social Bookmark site by Flog
※日本語版のデリシャスといってもいいでしょう!インタフェースが親しみや
すい。もっとユーザーが増えてくれないかなあ……。こんな便利なサービスを
もっと日本語圏で使ってほしいなあ!


KNN's Public Video "KNN KANDA" by
※ビデオ版のSNS youtube.com 。TV番組の視聴スタイルがあと数年でまった
く変わることを予感させてくれるビデオサイト。ビデオ版のflickrであるyout
ube.comは、今後著作権問題などと非常に大きくからんで、いい意味での問題
をたくさんおこしてくれることに期待したいです。


KNN'sTVblog
※テレビの番組表へトラックバックすることによって、番組ごとのコンテンツ
力を「集合知」によって高めていくサイト。地上波トラックバックは、過去の
テレビの詳細情報やその番組のブログへのリンクがあるのでユーザー数がもっ
と増えると便利に!
by 


dotBAR information website dotBAR
※渋谷の駅から徒歩7分の場所にある世界初のSNSをモチーフにしたBAR。2005
年の11月オープン!

mixi community dotBAR
※mixiを活用したリアル店舗のプロモーションコミュニティサイト


1stsegway.jp Segway rental Services
※日本で最初のセグウェイのレンタルおよび販売サイト

……とまあ、こんなぐらいだ。あとはコラムや原稿、講演録、パワーポイント
資料なども公開していくと、自分も便利だし、ヒトさまのお役に立てるかもし
れない。

Google Pageが登場しなかったら、こんなことはやらなかっただろう。新しい
Googleのサービスにはいつも何かインスパイアされてしまうなぁ……。

  • 2006.01.23 Monday 22:08
  • ライブドア事件に見られる「堅いメディア」と「柔らかいメディア」のロングテール
  • by 神田敏晶
■KNNエンパワーメントコラム
 ライブドア事件に見られる「堅いメディア」と「柔らかいメディア」のロングテール 神田敏晶

───────────────────────────────────

KNN神田です。

「ライブドア事件」「ライブドアショック」と日本のメディアは非常に大きく揺れている。「ライブドア事件」なるタイトルは、まだ事件なのかどうかの調査中であるから、「ライブドア疑惑」が正解だ。また、「ライブドアショック」の方は、個人ディーラーの売買過多にシステム側が耐え切れなかったというシステムの問題である。「デジモノに埋もれる日々」さんにというコラムがあり、「堅いメディア、柔かいメディア」の説明がなされている。「堅いメディア」とは、現在のメインストリームであるマスメディアを表現している。正確で信頼できる情報を送るメディアであり、今までの「メディア」とは「堅いメディア」のことだけを指していた。しかし、現在のメディアには、対極的に「柔かいメディア」が登場している。Blogや2ちゃんねる、コミュニティでの噂話レベルのような、ニュースのソースとしては不適切な場合があっても、「柔らかいメディア」も時と場合によっては、十分な情報ソースとして利用できる場合がある。「柔らかいメディア」は、情報の精査をおこない裏トリをしている「堅いメディア」との間に時間差や距離感があるために、むしろ事実のかけらや要素を発見できる場合があるのではないだろうか。タイムリーで噂レベルの「柔らかいメディア」とマスメディアの属する「堅いメディア」。双方の情報を読み取れる。メディアリテラシーが重要な時期に至っているのではないだろうか。話題のホリエモンのLivedoor社長日記のコメントは公開されていても、決して「堅いメディア」側で紹介されることはない。これだけホリエモンの報道がなされているにもかかわらず、本人が書いているブログが紹介されていないことを報じていないのは、公正といえるのだろうか? どの「堅いメディア」群は、ホリエモンの凋落論調でいっぱいだ。さらに、自民党バッシングのネタにしている場面もよく見る。「なぜかテレビ朝日のサンデープロジェクトの人が、私の携帯電話番号をどこからか入手してきて、突然、10回以上もテレビに電話で生出演しろと(放送で告知しているからと)半ば脅迫めいた電話をかけてきました・・・・。マスコミって何でもありなんですね・・・。いちいち反論するのも困るくらい捏造記事も相変わらず多いですし・・・。疑いをかけられている(と明確にわかる強制捜査時の捜査令状、これはもらえないしコピーもとらせてもらえないので内容は100%覚えていませんが)件につきましては私は身に覚えがないですし、報道されている件は誰がどこでどう調べたのかもわからないような代物ですので、なんともコメントのしようがありません。現状はこんな状態です。(1月22日)」とコメントをしている。また、ライバルであり、盟友であるサイバーエージェントの藤田晋社長(http://shibuya.ameblo.jp/)は、「何かあるといつもコメントを求められるのですが、何もありません。友人として心配ですが…」とだけ語っている。そういえば、ボクのところにまでホリエモンの携帯番号を知りたいという電話が来るし、オンザエッヂ時代に、最初の買収案件であった「パイナップルサーバーサービス」の事情や宮内取締役の当時の対応を質問されるが、あいにく、ボクはこの時、エッヂからの買収に反対しており、すでにこの会社の役員を後にしていたので、宮内さんとのミーティングは数回参加しただけだ。なので、買収に関しての最終の結果は知らない。しかし、買収される際の評価額をできるだけ高めておきたいというようなキャンペーンは、企業活動として当然、展開していたし、エッヂ(現ライブドア)の買収方針がキャッシュなのか株式等価交換なのか、株券売買のロックアウト期間などによって、大きく買収時の額面は変化していく。このような「柔らかいメディア」を活用して、このような事情も伝えられるから、「堅いメディア」のステレオタイプな表現とは、多少違和感があって当然だろう。1994年モルガンスタンレーによるメディアレポートによると、「ブロードキャスト」「ナロウキャスト」「ウルトラナロウキャスト」が説明されている。100万人以上のリーチを誇る「堅いメディア」としての「ブロードキャスト」と1,000人レベル以下の「ウルトラナロウキャスト」という「柔らかいメディア」が、まさにロングテールの図を描いているのだ。「メディアのロングテール」においても、今までの電波マス媒体から、ネットを活用した「長いしっぽ側メディア」の方が、ブームにかかわらず、時間をかけてより深く論議を重ねることができるので、価値はこれから上がってくるのではないだろうか。米国のテクノラティの調査でも有名Blogのいくつかが「ブロードキャスト」「ナロウキャスト」の部分にまで進化しているが、反対にSNSのような、ロングテールの「しっぽのしっぽ」のような友達コミュニティメディアのほうが、リアルな関係者の解説が読めるので、テレビを見ているよりも、真実味があるように感じるのはボクだけであろうか?

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