• 2003.02.10 Monday 17:03
  • さらに遠のいた宇宙の旅
  • by 神田敏晶
■本日のコラム「さらに遠のいた宇宙の旅」
 月曜日担当:神田 敏晶KandaNewsNetworkビデオジャーナリスト


KNN神田です。

またもや、宇宙事故が生まれてしまった。
これで人類は宇宙関連事故で20余名の命を失ったことになる。

1957年、旧ソ連が人類初の人工衛星スプートニク1号を打ち上げてから
人類の宇宙史が始まった…。しかし、最初のアポロ1号の試験中の火災で
3人が死亡(1967年)。その後、1969年のアポロ11号で月面に初着陸
し、1970年アポロ13号では事故に見舞われるが奇跡の帰還。映画化も
された。

1967年には、旧ソ連のソユーズ1号で初の宇宙での犠牲者が生まれた。
最大の事故は1986年のスペースシャトル「チャレンジャー号」で7名の
死亡。ハワイ生まれの日系人だったオニヅカ大佐も亡くなった。そして
今回2003年の「コロンビア号」でも同じく7名の命が亡くなった。

アポロ発射1回、1200億円。スペースシャトル発射は1回、600億円。
このランニングコストから2001年には民間の旅行会社が「宇宙旅行」
の販売を開始した。

ボクが予約した時で、1人あたり宇宙にいくのに1200万円だった。
しかし、ゼグラム社は、スペースアドベンチャー社に買収され、
いまだに飛んでいないばかりか、試作機の影もない。
2003年から2005年には、飛ばすとまだエエ加減なことを…
http://www.spaceadventures.com/suborbital/index.html

もちろん1200万円払うためにこんな企画をボクは立てた。
http://www.knn.com/report/2001/index.html
「史上初!宇宙旅行をメルマガでリポート」
http://netnavi.nikkeibp.co.jp/top/news/1999/news03/nikk.shtml
「エンカウンター2001プロジェクト」
http://www.kaigisho.ne.jp/literacy/midic/data/k4/k4157.htm
「儲けのキーワード  「2001年宇宙の旅」」
http://www.h2.dion.ne.jp/~ftown/mouke-utyuu.htm
「広告の歴史観」
http://hp.vector.co.jp/authors/VA015862/kamashi/cm/20001105.html
「ペプシコーラ 宇宙旅行にご優待するキャンペーン」1998.6月
http://www.pepsi.co.jp/history/japan.html
…といろいろ紹介されたり、揶揄されたりしているが、宇宙旅行会社がビー
クルを作ってくれないことには飛ぶことは永遠にできない。ペプシもきっと
困っていることだろう。

チャレンジャー以降、停滞していた宇宙開発事業が、今回の事故でさらに予
算がかけられなくなり、ボクたちの宇宙の夢はますます遠のいてしまったよ
うだ。しかし、あきらめる必要はないだろう。

自動車産業と同じで、宇宙開発に培われる技術が、いつしかT型フォードの
時のようなブレイクスルーをもって万人に夢を提供できるポイントがあるは
ずだからだ。

さらに、考えると人類が何千年、夢みつづけてきた鳥のように空を飛ぶ夢は、
ダビンチが考えてから以降400年間、1度たりとも成功していなかった。しか
し、今から100年前の1903年12月17日にライト兄弟によって、飛行は現実
となった。今年はライト兄弟が飛んでからちょうど100年でもある。飛行距離
は852フィート(259メートル)であった。24年後の1927年にリンドバーグ
は、5800キロメートル(20,000倍)の距離を飛んだ。そしてさらに42年後
(ライト兄弟から66年後)の1969年には、アポロ11号で人類は38万km先の
月にまで飛べるようになった。なんと、ライト兄弟の初飛行の距離の126万倍
である。

ライト兄弟からリンドバーグの時代の20,000倍で比較すると、人類はアポロ
11号から24年後の1993年には、7億6000万キロの距離=地球から太陽を2
往復半(太陽まで1億5000万キロ)していても不思議ではないのだ。

月面に到着してから34年も経過しても、いまだに民間人が月にさえも飛べな
い状況は、これは科学の「退化」としか考えられない。

飛行機やクルマが登場してからの20世紀は、それらの進化によって大きく世
界全体が変化した。その影響は戦争にも利用された。飛行機は戦闘機に、ク
ルマは戦車に殺傷力も何倍にもなっている。

今回の事故で7人の尊い命をと…メディアは報じているが、自動車産業をみて
もらいたい。便利さと引き換えに相当な殺戮も生み出しながらも数々のビジ
ネスに影響を与え続けている。たとえば、自動車保険というビジネスや中古
車屋、日本ではさらに車検屋というビジネスモデルもクルマが生み出した市
場だ。

1769年にフランスのニコラ・キュニョーが蒸気自動車を発明した日から、人
身事故は起き、1886年にドイツのカール・ベンツとゴットリープ・ダイムラー
がガソリン自動車を生んでさらに増え、1908年のT型フォードの大量生産の
おかげで、すでに全世界では毎年50万人もの人が自動車によって死んでいる。
日本だけでも毎年1万人の規模である。

これは考えてみると病気以外の死亡原因としてはナンバー1だ。現在の地球上
のどの戦争よりもたくさんの人が自動車で亡くなっている。しかし、誰も自
動車を禁止にはしない。そこから得られるメリットの方が人命よりも大きい
からだ。

事故を起こさないための信号、横断歩道、そして高速道路。人類はクルマに
とって邪魔な存在なのかもしれない。ボクが映画監督なら「猿の惑星」なら
ぬ「クルマの惑星」という映画を撮ってみたい。未来の地球は、コンピュー
タに制御されたクルマが支配しているという映画だ。

宇宙開発も、車と同じレベルにまで日常的な場として技術を検討しなければ
ならないのではないだろうか?地球を客観視することは、グローバルな視点
を物理的に考えられる唯一の手段だ。宇宙旅行はそれをリアルに体感させる
貴重な場であろう。この小さな星の中で互いに核爆弾をぶつけあおうとして
いるバカらしい国家間の姿を地球の外から眺めればいいのである。

コロンビア号の訃報に遺憾をあらわしながら、宇宙開発の未来にもっとアク
セラレートできる人材の登場や育成が望まれる。ライト兄弟から100年目の年
だからこそ。

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